穴とゆめ
- Category 2010-2019
“HOLE to DREAM”
double channel film installation FHD 14.5min 2017
映像:screenA FHD 24p 14.5min
映像:screenB FHD 24p 14.5min
モビール:撮影地で収拾した貝殻、木、糸
札:『四季の歌』幻の5番の歌詞
貝殻:撮影地で収拾した貝殻に彩色、土産物
階段:農業用の寒冷沙
写真:5.625×10inch lambda print 5点
「穴とゆめ HOLE to DREAM / 映像作家:鷺山 啓輔展」 Art Center Ongoing(吉祥寺)での個展にて発表 2017年制作
鷺山啓輔(さぎやまけいすけ)は1977年生まれ。2001年に武蔵野美術大学映 像学科卒。個展やグループ展をはじめ『六本木アートナイト2013』などのアー トイベントでも作品を発表。近年は、舞台映像やレジデンスでの制作にも表現の 幅をひろげ、2015年には『写真新世紀」で受賞するなど、現在精力的に活動を 続ける注目の映像作家です。 鷺山の作品は映像を軸として、そこに立体的なインスタレーションと写真という 三つの要素を組み合わせて構成されていきます。自らの体験で出会った風景を切 り取った映像や写真、加えてそこに立体の存在感を吹き込むことで再構築される 時空間。それは原風景を見るような懐かしい感覚を呼び覚ましながら、鷺山の感 性で切り取られた景色を追体験するかのように観る者を誘います。 今回の個展「穴とゆめ」では、実の父との見えない絆と、娘に抱く未来への想い が織り交わりながらも並行し、死生観として浮かび上がります。それは海底で生 まれる地層が、常に一定の間隔ではなく、時には滲み合うように近づいたり離れ たりして層を重ねるように、様々な関係性や出来事がいくつも現れる「人生」と いう多くのレイヤーの中で生きている誰しもに共鳴することでしょう。 身近に重なる死生観が一人一人の記憶と重なりながら、再体験の旅の中で新たな 記憶の層へと生まれ変わる鷺山啓輔の作品世界。この機会に是非多くの方々に体 感していただければと思います。(Art Center Ongoing 森田優子)














